マルテー大塚の刷毛(はけ)はすべて手作りです。選毛から検品まで、刷毛ができるまでをご紹介します。
アメリカ、カナダ、中国など世界各国から取り寄せられた原毛は、職人の手により、素材や色、長さ、太さ事に細かく選別されたあと、毛先の優れた原毛のみを抜き分け毛先を揃える作業が行われます。
この時点でいかに均一に良質な毛を揃えるかが後々刷毛の品質にも大きく関わってくるため、熟練の職人による厳しい目と技術が求められます。
選毛によりより分けられた刷毛の原毛は整毛後、各刷毛ごとの配合表に基づき、何種類もの毛が組み合わされていきます。
櫛がけは全行程の中で、数百回にもおよびます。この作業によって、逆毛やオクレ毛など余分な毛が取り除かれて、最終的には当初の毛量の約80%程度になります。
さらに、良い刷毛づくりに欠かせない工程としてスレ取りがあります。
硬い毛や太い毛、曲がった毛などが混じっていると、塗装の際に線となって出てしまうため櫛掛けだけでは取り除けない余分な毛を、長年培った職人がナイフではじいていきます。
刷毛のサイズに応じて毛の量を決定します。
玉造りの良し悪しが刷毛の仕上がりを左右するとまでいわれるほど、重要で最も熟練の技が必要とされる工程です。
逆毛やオクレ毛を取り除きながら、寸法と形状を整えるために職人は全神経を集中します。数ミリ単位の繊細さが玉造りには要求されます。
柄と玉を合わせる工程。機械ではなく、人間の手でしっかりとトジることで、塗りやすさ、使いやすさを実現します。
さらに櫛掛け、スレ取り工程を丹念にほどこして、いよいよ刷毛が完成です。
完成した製品に対しても、寸法や形状、柄の規格に至るまで厳しい目で最終検品が行われます。