刷毛の形状には、筋違い形と平形があり、特に16号の刷毛は寸筒形と呼び分けます。筋違い形は、ヨーロッパ、アメリカなどペンキを生んだ国々にはない日本で生まれた独特の形状をしています。手先が器用で手工具を工夫するのに巧みな先人の成果です。
明治時代の塗装業者は、筋違5号、10号、寸筒刷毛を「一組」と呼び、この三点でたいていの仕事をこなしていました。現在では、塗料、用途に応じて各種の刷毛がつくられ、ユーザーのどのような要求にも応えられるようになりました。
特殊な用途に合わせた形状の刷毛も特注品として製造しています。長柄刷毛、幅広刷毛、木以外の柄素材、極小刷毛などさまざまな形状、素材の刷毛づくりに対応しています。原毛処理から完成後の検品に至るまで徹底した生産管理のもとに一貫生産を行うマルテー秋田大塚刷毛だからこそ可能です。